戦艦武蔵のニュースに触発されて
3月の初めに海外からマイクロソフトの創業者のポールアレンが沈没した武蔵を発見したというニュースが入ってきました。 そして戦艦武蔵をネットで調べてみると長崎で造船されたというような情報とともに『軍艦島』も長崎にあることがわかり、おまけに路面電車も走っているという事で丁度一週間前の日月の一泊二日でちょと旅してみました。
一番の飛行機で長崎入りするのであるが今後の旅行や出張の事を考え小田急の一番電車で行ったら羽田に何時に着くのかの確認もかねて小田急の始発に。
最寄り駅の始発は上りと下りでだいぶ違う。 上りは4:58の新宿行で登戸で南武線の乗り換えて川崎経由で行くことにして到着したのはこの時間。
行先表示をみると広島行きの始発が6:55で同じ時刻に宮古もあり短い休みでどこかに行く範囲が広がったね。 乗るのはJAL1841便でそんなに混んでなさそうでもあるし2列通路の機材なのに後方座席から搭乗でちょっと待機。
この日は1Aの左窓側席で九州方面だと富士山は右側だろうと期待してなかったが、なんと左側に現れしっかりと撮影することができた。 雲が多いがきれいな富士山でスキー場も確認できた。
富士山を過ぎてからは雲が多く時々地上が見える場所があるがあまり写真に撮影しても面白くない風景が続く。朝早かったこともありうつらうつらしているうちに長崎空港に着陸。『長崎は今日も雨だった!』と歌が思い出すように着陸前のアナウンスで天候は雨という事だったが少し上がったような雰囲気。 着陸してタクシング中にスポットにいるJINAIRの機材を撮影。
JINAIRは韓国のLCCで初めての撮影。
空港からはバスで長崎市内に向かう。 長崎駅に到着しまずはお約束の長崎駅を撮影。
本当は駅の構内に入って車両も撮影したいがそれは後にしてまずは長崎電気軌道(路面電車)の全線乗車をしながらの観光をする。 駅構内で1日乗車券(500円)を買いまずは赤迫に向かう。 この1日乗車券はパンフレットのような形状で裏が路線図になり観光名所はどこで下りればよいかなどが書かれていてとても便利。最初に訪問しようと考えていた原爆資料館は浜口町で下りればよいとなっているが全線乗車もあるし車止めも撮影したいしで終点の赤迫まで乗る。
途中の浦上車庫前駅では車庫が見えて少しテンションアップ。
終点の赤迫に到着しお約束の終点の車止めはいたってシンプル。
すぐに折り返しに乗り浜口町で下車し原爆資料館を見学。 高校の修学旅行でも来ているはずだが少しじっくり見て原爆の悲惨さをあらためて認識。資料館を出て爆心地が公園になっているところを散策。落下中心の碑の横には浦上天主堂の被災した壁が移築されていた。
すぐ隣の平和公園では修学旅行の時に平和祈念像の前で集合写真を撮影したのが残っているが、その時と同じように祈念像は片手を天に上げ片手を水平に伸ばし平和を祈り続けていた。
ここから浦上天主堂までは歩いてもすぐで訪問してみた。 お葬式があるようで雰囲気がちょっと違っていたので早々と退散。
浦上天主堂からは松山町が近いのでそこまで歩き3系統の蛍茶屋行きを待ち終点まで乗る。 蛍茶屋の車止めは・・・ 駅はこんな感じ。
そして車止めはと見ると奥の方は車庫のようで車止めは確認できず。
この近くにはシーボルト記念館もあるがお腹もすいてきたので街中に戻ることにして4系統に乗り賑橋で下りめがね橋を見る。
めがね橋はアーチ状の橋が川に映って眼鏡のように見えることからつけられていて、川の中の石から撮影すると橋だけが見えるが手前の橋からその石をわたる人を入れて撮影してみた。
さてお昼と考えすぐ先にちゃんぽんのお店を見つけ迷わず入店。 ノーマルのちゃんぽんを注文し出てきたのはこれで、小さな牡蠣も入っていてとても美味しい。
リンガーハットのちゃんぽんは塩味が強すぎて好きでないが本場長崎のは野菜のだしが効いていて塩味も抑えられていて美味しい。
昼食後はグラバー園に行く予定だが全線乗車もしたいのでまずは4系統に乗り正覚寺下に向かう。 ここはちゃんとした車止めがある駅だった。
すぐに折り返しに乗ってもよかったが思案橋というちょっと気になる場所があるので街中を散策。 少し裏通りに入ると「長崎カステラ」の老舗の福砂屋の店舗があった。
その近くには交番があり、古く見えるように作ったものか古くからある交番なのかははっきりしないが。
思案橋の駅から4系統でいちど賑橋に戻り5系統でグラバー園に向かう。グラバー園は大浦天主堂下で下りて上っていく方法と終点の石橋まで乗ってグラバースカイロードで上から下る方法があり、全線乗るのも目的なので後者を選ぶ。 終点の石橋駅の車止めも撮影しスカイロードはエレベータで山の上まで登れるので非常に楽!
さて、戦艦武蔵にも関係あるグラバー園である。 どういう関係かといえば武蔵が作られた三菱重工の造船所は長崎港を挟んだ対岸にあるのがグラバー園で山の上の方にあるグラバー園からは丸見えになるので目隠しをして造船したという話を聞き、園内から確認すると確かに見える。
グラバー園の中にはグラバーが住んでいたグラバー亭もあり建物の前の花壇には綺麗に花が咲いていてそれを入れて撮影してみた。
18mmのレンズの画角はこういう時に威力を発揮するね。
グラバー園を抜けると大浦天主堂の近くで天主堂を見に行く。 入り口から全景は撮影できるが内部のステンドグラスは素敵なものでしたが撮影禁止なので目に焼き付ける。
帰りは電停が人でいっぱいだったので散歩しながらホテルに行きチェックインして荷物を置くことにする。 途中にはオランダ坂という石畳の坂道がありちょっと上ってみた。
昔は外国の人はみんなオランダさんと呼んでいて外国人の居留地に行く坂の名前としてオランダ坂となったとの事でした。
宿泊はJALホテルで新地の中華街にあり中華街を抜けていく。 入り口には中華門がありその隣には鐘が壁についているつりがね堂薬局というのもあり面白い風景なので撮影。
ホテルに荷物を置き賑橋から築町で1系統に乗り換え全線制覇の続き。 大波止の駅でいちど下車する。なぜかといえばこの写真。
カステラで一番有名なのは文明堂だと思うがその総本店がこれ。 建物を撮影し大波止の駅に戻ると交差点の角に見えるので電停と一緒に撮影。
長崎駅前で下車し長崎電気軌道の全線制覇は完了! 長崎駅前に持ったので入場券を購入し構内へ。ホームには白いカモメが入線していて、
青く塗装されたSEA SIDE LINERもいた。
でもこの国鉄色の車両の方が似合っているね。
駅構内はこのように広大なホームで構内に入るのは2度目。
最初に入ったのは高校の修学旅行の時で九州一周の旅で最後は長崎市内観光の後に長崎駅から寝台特急(ブルートレイン)に乗って帰ったことがある。 学年は400名以上で全クラスが同じ列車に乗れなかったので私たちのクラスは夕食が市内のレストランでなく車中の弁当に変わったが、その代わりにA寝台だったのが思い出される。
構内を一通り散策し長崎といえば夜景も有名で夜景の名所の稲佐山展望台を目指す。 駅からバスでロープウェイ駅まで移動しロープウェイで展望台へ。 ここは全方位が見えるので夕日もきれいという事であったが雲が多く夕日はいまいち。
日が沈み夜景がだんだん綺麗になってきたので何枚も撮影。 いいのがたくさんあったがこれが一番雰囲気が出ているので紹介。
ロープウェイでした降りバスで宝町で下車し1系統で西浜町で下り歩いて中華街で夕食もちゃんぽんを食べる。
明けて次の日は軍艦武蔵から怱々される軍艦島ツアー。 武蔵の事をネットで調べていた時に昔から気になっていた軍艦島の事を調べてみると上陸できるツアーがあり、それもあって急に長崎に来ることになったわけである。
ホテルをチェックアウトしツアーの開始までは時間があるので近くの出島を観光する。 建物の中も当時を再現されているようで和式の室内に西洋のテーブルがあるところなどが興味深い。
一通り建物を見た後に外から見てみる。 出島といえば曲がった堀が思い浮かぶが昔は本当に島であり堀でなく海であった。
対岸の入り口からは門が見える。
昔の出島の外側に沿った道は長崎電気軌道の専用道路となっている。
この道路から右側は全て埋め立てられた場所である。
ちなみに出島も当時の技術で埋め立てて造られた居留地である。 軍艦島ツアーの桟橋に向かう途中に戦艦武蔵が作られた造船所をズームで撮影。 手前には海上自衛隊のイージス艦が停泊しているがその向こうのビルのようなものは建造中の豪華客船である。
ちょっと見ると造船所の事務所の建物のように見えるが船なのである。 この大きさの船が作られている場所が戦艦武蔵が作られた場所なのである。
さて、乗船手続を済ませいよいよ軍艦島へ最初は船の上から全体を見る。
そして少し近づいて色々な角度から見る。これは端島小中学校の建物が見える場所。
左側の7階建てのビルが小中学校である。
次は職員の住宅が立ち並ぶエリアを海から。RC造りの建物がびっしり立ち並んでそれが廃墟になっているのは壮観。
そしてこちらの角度が一番軍艦に見えるという事で少し離れて撮影をさせてくれる。
右に向かって進む軍艦に見えるし戦時中は魚雷を撃ち込まれたこともあるらしい。
そしていよいよ上陸。 ドルフィン桟橋から第一、第二、第三見学広場への通路が整備され上陸観光ができるようになっている。
まずは第一見学広場から貯炭場の方を撮影。
門のように並んでいるのは石炭を運んだベルトコンベアの跡である。
次は第二見学広場の前で総合事務所の煉瓦造りの壁が残されているのを写真に。
角度を変えて撮影すると階段が残る建物が確認できる。
この階段を上がったところから立坑があり、階段を上りエレベータで地下に潜り石炭を採掘していたわけである。
そして第三見学広場付近からは大正時代に建てられた日本最古の鉄筋コンクリートの7階建てのアパートで今でもしっかりと残っている。
今まで歩いてきた道を戻り桟橋から船に戻り帰路へ。 桟橋はこういう感じで軍艦島(端島)からは少し離れている。
帰りには五島列島へ向かうフェリーとすれ違う。
そして長崎造船所の名物のクレーンの「ジャイアント」を撮影。
1909年に英国から輸入したハンマーヘッド型のクレーンですが今でも現役で活躍しているそうです。
次の日は通常の会社勤務なので少し早い便で変えることにし、空港にはバスで戻る 長崎空港と市内は800円ですが観光客などに便利なように2回回数券というのがあり、2回分で1200円ととってもお得。 機内に乗り込み隣を見ると天草地方などの路線をもつオリエンタル・エアー・ブリッジのボンバルディアがいた。
離陸後に旋回すると海上空港である長崎空港の様子がよくわかる。
少しいくとニュースにもなった諫早湾の潮受け堤防が見えてくる。
確か裁判で開門と閉門の違った判決が出て今はどういう状態化はよくわからない。
さらに進むと山の向うに白い煙が見える。
ズームして撮影してみたがどうも阿蘇山のようである。
長崎では全く雨に会うこともなく念のための持っていた傘は活躍することはなかったが、自宅近くのバス停から自宅までは雨が激しく傘が役にたった。
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