少し不満の残った隠岐旅行(Day:1)
ジオパーク&神社を目的に隠岐の旅行を考え、まずはどういう所なのかの雰囲気を確かめるためにお手軽でいける島後のみを一泊二日の短期間で旅する計画を立てた。島後にしたのは丸い島で大きさは前に旅行した利尻島と同じくらいの大きさで飛行機で行けるという点が大きい。
ただ、飛行機の場合には定期便は、出雲⇔隠岐か伊丹⇔隠岐の2つのルートがありいずれも1日に1便で到着後にすぐに戻るので1泊2日だと滞在は24時間。片道で航空券を購入すると高くなるがJALのダイナミックパッケージだと羽田⇔隠岐で予約をすると行きと帰りのルートを変えられるので便利なので、行きは羽田→出雲→隠岐で9:30着。帰りは隠岐→伊丹→羽田とすると14:50発なので同じルートと比べると+4時間は滞在時間が伸びるのでこのルートとした。
旅のスタートは羽田空港からで朝も早い7:10の出雲行きでの旅立ち
北陸や山陰への飛行は富士山から少し離れたルートを飛ぶので富士山は見えにくいし天気も悪いのであまり綺麗には見えないけど、いちおう撮影したので紹介。
出雲空港到着は少し遅れ気味であり、乗り継ぎの時間が心配であるがセキュリティを出なくてもそのまま搭乗待合室に入れるように係員の方が待機していてくれたのでスムーズに乗り継ぎ。トイレに行って戻るともう搭乗開始の時間で優先搭乗なのですぐに機内に向かう。
出雲から隠岐までのフライトタイムは30分で天気も悪いのでほとんど外も見えない中を飛んでいて、隠岐に着陸する直前にだけ島の風景が見えてきたので撮影。
乗るときは撮影できなかったので乗って来た機材を撮影。ATR42-600型ですが奄美・沖縄の世界自然遺産登録記念塗装のJA10JCで機体が小さいのでイラストも控えめ。
空港でレンタカーを借用するが24+6時間を借りて軽自動車で11,500円と離島料金でかなり高め。この前の北陸は小松空港で48時間のNoteで2000円とかなり安く、来月の九州はSクラスで車種は未定だが48時間で1000円と驚きの値段で、シーズンオフ&平日&JALダイナミックパッケージのメリットがすごく出ている。
待っていた車はWagonRのハイブリッドでそこそこ新しい車ではあるが山道が多いのでロールが気になりそうですが、島として直径18kmくらいの丸い島なのでゆっくりと走れば良さそう。ナビもついているがPanaのGolillaで画面が小さくほとんど役に立ちそうもない(笑)が、道路も複雑ではないので何とかなりそう。天気が悪く小雨の降り続くなかの観光で写真がいまいちなのが多く、少し前の大雨で通行止めが多くて観光できない場所もあり、その面で少し不満が残った。
これ以降は行った順番に簡単な説明と写真を紹介していこうと思う。
◇玉若酢命神社(たまわかすみこと神社)
隠岐の総社として創建された神社で隠岐造り様式と呼ばれる建築様式の神社で隋神門などが国の重要文化財に指定されています。
◇八百杉
玉若酢命神社の境内にある樹齢が千年以上の杉で隠岐の三大杉の一つ。高さが30m以上で幹の周りが11mと巨大なすぎで支えの材木が渡されている。
◇あごなし地蔵
島の中央付近にあるお堂で小野篁(平安時代の公卿で遣唐の失敗の後に隠岐に島流しになった)が都に戻るときに残したとされる木像があり、それを送った相手が阿古那(あこな)で、それがなまったとされています。
◇水若酢神社
隠岐の国土開発と海上警備の神様と言われる水若酢命を祀った神社で島の真ん中よりやや北にあります。
◇隠岐郷土館
明治に建てられた郡役所を移築して保存された建物で、資料館になっています。先ほどの水若酢神社のすぐ横にあり、この日は休館の様で中には入れず外観だけ撮影しました。
◇白鳥岬展望台
島の最北にある岬で、風化した岩や海や生えている松などのコントラストが綺麗な場所ですが、雨で霧も出ていて本当に何も見えない状況でした。そんな中での写真は国境の島らしいものです。この隠岐も国境の島ですが日本の国境にある島までの距離が書かれていて対馬・尖閣諸島は良いのですが、竹島や国後島は日本の国土なのに占有されている島です。
◇伊勢命神社
西日本最大の黒曜石の産地の久見集落の氏神を祀る神社です。隠岐の四大神社の一つです。
◇福浦トンネル
島の西海岸にあるトンネルで大きな岩を手掘りでくりぬいていて、その後の交通量が多くなってダイナマイトで広げるなどの土木工事の変遷が見られるトンネルで土木遺産にさんていますが、崩壊などの危険があるみたいで立ち入り禁止でした。
◇福浦トンネル付近の地形
海岸線の近くは切り立った崖になっていてこれを超えるのはかなり大変なのでトンネルを掘るのは仕方がないと思います。ここに見える白い岩は火山の火砕流が固まったものでかなり脆いので手堀が可能だったそうです。
◇油井の池
約300万年前の地滑りでよって出来た窪みに水が溜まってできた池で隠岐には珍しい湿地帯になっています。小さな展望台があり、池の周りの散策が出来るそうですが所々崩れていて立ち入り禁止になっていました。
◇那久崎
島の西海岸にある岬で遠くに灯台が見えます。そこまで歩いて散歩ができるようですが雨が降っていて道中がぬかるんで不安定だったので行ける所までで引き返しました。海の向こうには島前が見え、この海峡の監視の場所でもあったようです。
◇檀鑑の滝
島の中央付近にある滝で神社の所に滝があり、滝の裏側にも入れるが大雨での道路崩壊で立ち入り禁止。とは言っても近くまでは行ってみて林道の分岐の行ける所までで撮影したのがこの写真で鳥居の先は工事中で立ち入り禁止だった。これは少し不満が残った事の一つ
◇大津久の礫岩
大津久という漁港の防波堤の所にある礫岩で小石が沢山ちりばめられている岩で一見すると土の斜面に石があるように見えましたがすべて岩でした。
◇屋那の海岸
海岸線から対岸を見ると白く岩肌の小高い場所が見えました。島の様にも見えましたが湾の奥でつながっているようでした。
◇屋那の牛突き場
隠岐の名物として牛突き(闘牛)があり、その牛突き場がありましたので写真を撮影しました。年に3回くらい開催されるそうで、観光用にはモーモードームで不定期に開催されているようです。片側に簡単なスタンドがあるすり鉢状の場所でした。
◇屋那の船小屋群
船を守るために海岸線に小屋を作ったものですが、伊根の舟屋を見ているのでそれと比べると規模も小さく手入れもされてなくほとんど崩壊状態になっているのが悲しいです
◇屋那の牛突きモニュメント
牛突き場もあり、隠岐と言えば牛突きと言われるくらいなので、そのモニュメントが海岸線にありました。
◇銚子ダムのSLモニュメント
銚子ダムの駐車場にあったモニュメントで鉄道の無い隠岐になぜ?と思いましたが、ほかの場所に静態展示されていたものが老朽化で解体され廃棄されることになった時に個人が一部を運んでここに保管したそうです。反対側は隠岐の図書館前にあるそうです。
◇隠岐片麻岩
隠岐で一番古い地質が見られる場所で約2億5千万年前の地球上の大陸がすべて一つにまとまっていた頃の岩石で徐々に大陸が分離し隠岐の島が大陸から分かれてきて出来た事がわかり、これだけ大きな片麻岩がすぐ近くで見られるのは感動でした。
◇かぶら杉
隠岐の三大杉のひとつのかぶら杉で、根元から分かれた杉の木が天に向かって伸びていて、それぞれがものすごい大木で樹齢は600年と言われています。
◇トカゲ岩展望台
柱状節理の崖が崩落していて岩壁にトカゲが張り付いたようになっている岩で、山道を上がっていきますが大雨で道が崩落していて危険なようです。展望台からは雨の日や霧が掛かっているときは見えないとの事で見えませんでした。
途中の道はこういう感じでかなり危険な感じでした。
◇春日神社
島の東海岸にある神社で、春分の日と秋分の日には鳥居の真正面から朝日が登るそうです
◇浄土ヶ浦
島の東海岸にある岩場で付近一帯を散策できる場所ですが、天気がいまいちで大雨の影響で散策路があちこち通行止めになっていました。
◇黒島展望
島の東側の海岸線にある岬から黒島という島を眺められる場所です。黒島は島全体が噴火した火山の火口跡で柱状節理の縦方向の割れ目が見え、マントルゼノリス(マントルが集めた石)が見られるとの事です。
夕方まで回ったけど、昼ご飯を食べるようなお店にはほとんど出会う事はなくコンビニもなくやっと見つけたお店で菓子パンのお昼にした。ホテルの周りにもお店はなかったので車でかなり行った所にあった町のスーパーでお弁当を購入して夕食にした。 電子マネーが使える店は少なく離島の旅では現金が必要と痛感した。なお、一畑レンタカーは島根で有名なグループのレンタカー会社ですが支払いは現金で手書きの領収書でした(Day2に続く)
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